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応答ファイル主な用途はセットアップの無人化で、セットアップの設定値などが定義されている XML ファイルです。

よくあるシナリオとしては、 Sysprep でマスターイメージを一般化し、応答ファイルで設定を組み込んでいく、というものです。

Windows のインストールは、ふつう言語を選んだり、ライセンス条約に同意したり、といったステップがあります。

しかし、応答ファイルをインストーラーに組み込むことで、これらを自動で設定して、ユーザーはとくに何も操作しないでも、ログインまで進めるようになります。

まぁこれは、個人で使ってる PC だったら手動で入力したほうが早いんですけど、企業で100台同時に Windows を展開したい!とかいったときにはかなり役に立ちます。

さすがに1台1台初期セットアップを手動でやっていたら大変ですからね。

そこで、今回は windows 10 で応答ファイルを作成する手順について、ステップバイステップで説明したいと考えています。

参考になれば幸いです。

必要な環境

まずはじめに、Windows 10 用の応答ファイルを作成するために、下記の3点を用意してください。

もし用意できていない場合は、後述する手順のいずれかでつまづくことになります。

  • Windows 10 PC
  • Windows 10 インストール メディア
  • Windows ADK for Windows 10

Windows 10 のインストールメディアは、ISO ファイルをマウントしたものなどで問題ありません。

Windows ADK については、こちらの記事を参考にしてください。

→Windows 10 で Windows ADK をインストールする方法!

ステップ0:Windows SIM ?

応答ファイルの作成には、Windows ADK に含まれている「Windows システム イメージ マネージャー(SIM)」を使います。

これは、GUI ベースでいろんな設定をして、XML ファイルとして出力してくれるツールです。

テキスト エディタに直書きして XML ファイルを作成しても良いのですが、そんなつわものはなかなか居ないかと思いますので。(普通は Windows SIM 使います。)

というわけで、Windows ADK のインストールが完了していることを前提に、手順を記載していきますね。

ステップ1:install.wim の準備

応答ファイルを作るためには、カタログファイルが必要です。(ややこしいですが。。。)

そして、カタログファイルを作るためには、Windows 10 のインストールメディアが必要です。(その中の install.wim というファイルが必要になります。)

なので、まずは install.wim を手にいれるために、Windows 10 のメディアを PC に挿入するか、ISO ファイルをダウンロードしてマウントしましょう

↑ こんな感じです。

Windows 10 のインストールメディアの中身は見れましたでしょうか?

ここまでできましたら、「sources」フォルダを展開してください。

↑ ズラ〜っとでてきますが、明らかにサイズの大きい (3GBくらい)の「install.wim」というファイルが見つかるかと思います。

まずはこれを、作業フォルダか何かにコピーしてください。

↑ デスクトップでもどこでもOKです。

コピーが完了したら、Windows 10 のインストールメディアは用済みになりますので、取り出して問題ありません。

ステップ2:カタログファイルの作成

↑そしたら次に、Windows 10 のスタート検索窓に「Windows システム」と入力して、「Windows システム イメージ マネージャー」を起動してみてください。

↑このような画面になるかと思います。

左上に「配布共有」、左下に「Windows イメージ」、真ん中に「応答ファイル」、右側に「プロパティ」と、いくつか窓がありますね。

今回の作業で使用するのは、「Windows イメージ」、「応答ファイル」、「プロパティ」の窓になります。

では、作業の続きにいきましょう。

↑左下の窓「Windows イメージ」で右クリックしてください。

「Windows イメージの選択」とでますので、それをクリックしましょう。

↑ ここでようやく、先ほどコピーした install.wim の出番になります。「install.wim」をえらんで、「開く」をクリックします。

↑ このようなポップアップが表示されるかもしれません。

今回は Windows 10 Pro を使うので、「Windows 10 Pro」を選択して、OKします。

↑このようなポップアップが表示されるかもしれません。「はい」をクリックします。

↑ このようなポップアップが表示されるかもしれません。「はい」をクリックします。

↑ ようやく、「カタログファイルの作成」となりました。5分以上かかると思いますが、終わるまで待ちましょう。

↑ Windows イメージの窓に、何か追加されたかと思います。

これが、カタログファイルです。

ためしに、「Components」を展開してみましょう。

↑ たくさんのコンポーネントが表示されます。

ということで、無事にカタログファイルが作成できました。

ステップ3:応答ファイルの作成

最後に、応答ファイルです。

とりあえず、作っていきましょう。

↑ 真ん中の窓の「応答ファイル」で右クリックしてください。

「新しい応答ファイル」と出るかと思うので、それをクリックしましょう。

↑ すると、1〜7まで番号が振られた何かが表示されているかと思います。

これは、「Windows のインストールディスクを PC にいれて起動してから、ログインに行くまで」・・・つまり、セットアップのシーンを分類したものです。

例えば、7の「oobeSystem」は、PC 名とかアカウント名なんかを設定しているあの画面のことを指しています。

ここに、先ほどのカタログファイルからどんどん設定を追加して、入力を無人化していこう、という作業が以下になります。

↑ まずは、左下の窓「Windows イメージ」から、設定したいコンポーネントを選んで右クリックします。

「設定したいコンポーネントってなんだよ!!」となるかと思いますが、とりあえずここではよく使う「amd64_Microsoft-Windows-Shell-Setup」という名前のものを探してみてください。

そして、右クリックをしたら、「パス7 oobeSystem に設定を追加」をクリックしてみてください。

↑ 真ん中の窓「応答ファイル」を見ると、たしかに「7 oobeSystem」に、「amd64_Microsoft-Windows-Shell-Setup」が追加されてます。

このように応答ファイルは、カタログファイルから必要なコンポーネントを追加して作成されます。

ステップ4:応答ファイルの設定

↑  先ほど追加した「amd64_Microsoft-Windows-Shell-Setup」を展開した状態です。(「+」ボタンで展開できます。)

せっかくなので何か設定してみましょう。

今回は一例として、「amd64_Microsoft-Windows-Shell-Setup」の「OOBE」という項目を選択します。

すると図のように、右側の窓「プロパティ」にいろいろな設定項目が出てきます。

では、「OOBE のプロパティ」の「HideEULAPage」という設定項目に、「true」という値を選択します。

これで設定完了です。

いま設定した「HideEULAPage」は「ライセンス条約」の設定で、「true」 なら「同意する」、「false」なら「同意しない」になります。

OOBE の全自動化については、全部書くと長くなってしまうのでここでは割愛させていただきます。

ステップ5:応答ファイルの保存

↑ 一通り設定が完了したら、応答ファイルを保存します。

左上の [ファイル]  から、[応答ファイルを保存] をクリックします。「コントロールキー + S」でも同様の操作が可能です。

↑ こんな具合で、「Untitled.xml」という応答ファイルが作成することができました。

まとめ

・install.wim からカタログファイルを作る

・カタログファイルから応答ファイルにコンポーネントを追加する

・追加したコンポーネントを設定する

・保存する

実際は、このように作成した応答ファイルを、「C:¥Windows¥System32¥Sysprep」以下に設置したり、インストーラーに直接組み込んだりして使うことになります。

ということで、応答ファイル作成までの一通りの流れとなります。

本記事が Windows 10 導入のお役に立てれば幸いです。